Railwayに想いをこめて

ファインダーから始まる一期一会の物語

なつぞら・千葉の雲

f:id:R312street:20200813000822j:image

2020.8.11  成田線  下総神崎ー大戸(千葉県香取郡神崎町)

総武本線の飯岡の撮影ポイントを後にして成田線下総神崎駅近くの撮影ポイントに移動します。

撮影した8月11日はお盆休みに突入したせいか貨物列車が運休になっており209系と夏らしい雲を撮ります。

佐原駅を過ぎたら成田線の線路の向こうから入道雲が見えています。雨雲レーダーを見ると雲が無い予報でしたが、方角的には筑波山からでしょうか、これからの夏らしい撮影が楽しみです。

1時間程で下総神崎駅近くの撮影ポイントにある重田踏切に到着します。

ロケハンをすると線路の向こうは入道雲は元気いっぱいです。成田線普通列車は1時間に1本、雲の動きを見ながら構図を作っていきます。

最初の1枚目は残念ながら雲が崩れてしまい残念な結果に・・・。

209系だと雲と成長中の稲との組み合わせはどうかと思いましたが相性は悪くないと思うのは筆者だけでしょうか(笑)

一枚目は雲が崩れてしまいましたが、次々と表情のある雲が現れてきます。

f:id:R312street:20200817235211j:image

次の列車まで1時間近くあるので次回の撮影に向けてロケハンしますが何度も訪れている撮影ポイントなので、そこまでする必要は無いのではないかと思いますが、踏切の前後を見渡すと障害を検知する機器が設置されたりと少しずつ変化しています。

風景全体の変化は無いものの細かいところは何らかの形で変化しています。

1時間近くが経過して雲も少しずつ高度を上げて雲の表情もだいぶ変化してきました。

f:id:R312street:20200817235940j:image
f:id:R312street:20200817235944j:image

今回のメインカットは二枚です。

下総神崎駅で列車交換があるので短い間に列車を二本撮ります。僅かな時間ですが雲の変化は本当に早いですね。

それでも入道雲と列車と稲の組み合わせは、夏らしい贅沢な季節感ですし画面からも夏の空気感が伝わっているのではないでしょうか。

 

猛暑日の中での撮影でしたが、いよいよ初秋に向けて季節が動いているのを実感した日帰り撮影でした。これから先は秋雨は心配ですが稲刈り前の撮影が本当に楽しみです。

 

 

季節は着実に進む

f:id:R312street:20200812222843j:image

2020.8.11  総武本線  飯岡ー倉橋(千葉県旭市

北海道の鉄道風景写真から一旦離れて少し夏らしい写真を。

今年の梅雨がとてつもなく長かった為、鉄道と稲の写真を中々撮る機会が無かったので漸くと言う感じです。

去年は小湊鉄道いすみ鉄道で稲刈り前の情景を撮りましたが、今年は千葉続きで総武本線成田線の稲刈り前の情景を撮りました。

 

早朝に自宅を出発して首都高・京葉道路・東関道を経由して千葉県旭市にある撮影ポイントに向かいます。

道中は首都高は空いておりましたが、京葉道路船橋の料金所から花輪インターまで交通量が多く渋滞に捕まってしまいます。渋滞を抜けてからは順調に進んで飯岡駅近くの撮影ポイントに到着して早速稲の状況をチェックします。

梅雨が長かったせいか稲の成育が遅い印象です。後10日〜14日くらいしないと色付かないのかなぁと思います。

それでも確実に季節が進んでいるのは間違いないのは確かです。

少し歩いただけですぐに車に戻ってエアコンをかけたくなるくらい猛暑が筆者に襲いかかります。この日は群馬や埼玉で40度まで気温が上がったのですが、幸いだったのが湿度が50%だったのと風が吹いてくれたので何とか撮影は出来ましたが、これが電車と徒歩での移動だったらかなりしんどい撮影になったのではないでしょうか。

最初の写真は成長中の稲と特急「しおさい」に電車の下を通る赤煉瓦のトンネルをアクセントにしてワンカット。

赤煉瓦のトンネルが無ければちょっと面白味の無い写真になっていたと思うので良かったです。

赤煉瓦のトンネルを実際に通りましたがかなり狭くてハンドル操作を謝ると車を擦りそうなので大変です。地元の方はあまりスピードを落とさず通過しますが、県外の方が初めて運転するとちょっと冷汗をかいてしまうのではないでしょうか。とは言えレクサスやアルファードが普通に通っているのですが(笑)

f:id:R312street:20200812225655j:image

今回のメインカットです。

猛暑の中フラフラになりながら撮影させていただきました(笑)

本当のところ湿度が高ければ表情のある雲に出会う事が出来て構図も違っていたのではないかと思いましたが、雲が一向に現れなかったので成長中の稲を主題に副題を「しおさい」にして夏らしい雰囲気を撮りました。

まだまだ成長中の稲ではありますが色づいた時が本当に楽しみです。晴れてくれれば8月の下旬にもう一回撮影しようと思いますが良い出会いがあるといいなぁ。

f:id:R312street:20200812233345j:image
f:id:R312street:20200812233341j:image

最後は209系にフューチャーしましょう。

田園風景にステンレス車の組み合わせは本当に苦労します。Lightroomで現像してもイマイチ車両が目立たず苦労を強いられます。

まだ113系のスカ色が現役だったらいい写真が撮れていたのではないかと思いますが、こればかりは仕方がありません。

来年からE131系が導入されます。内房線の木更津ー安房鴨川と外房線の上総一ノ宮ー安房鴨川と鹿島線に投入されてワンマン運転が予定されています。

暫く間209系は安泰だと思いますが、車齢も20  年以上の車両が大半です。国鉄時代に製造された車両と違い耐久性では劣るので、突然新車導入のアナウンスがあってもおかしくないと思います。

 

今回はロケハンがてらの撮影ではありましたが、収穫があったと思いますので8月の下旬に本番を迎えることが出来れば良いと思いますが、後は晴れてくれるのを願うばかりです。

 

 

 

天気の境目

f:id:R312street:20200731001807j:image

2020.7.13 富良野線  上富良野ー西中(北海道空知郡上富良野町

北海道らしい風景って何だろうと考えた時に先ず思いつくのは広々とした田園風景ではないでしょうか。

田園風景の写真は後日アップする事にして、今回は自分としてはもう一つの北海道らしい雰囲気を感じる場所は一直線に伸びる道路ではないかと思います。

東京に帰る前の昼下がりの時間、車を走らせるとアップダウンのある道路を見つけてロケハンすると面白そうな一枚が撮れるのではないかと判断してそのまま撮ります。

列車は10分後に通過するとの事で構図を考えている途中で通り雨が降ってしまいます。思った以上に強くて列車が通過する時はまだ雨が降っているのではないかと心配になります。

踏み切りが鳴り始めた頃には雨も止み列車も通過して無事に撮影終了。

機材を片付けている途中で再び通り雨になり、車の中でモニターをチェックすると何か違和感があります。

画面の真ん中にある橋を境に雨が降っていた所と降っていない所がハッキリしているのに筆者もちょっと驚きですし、一直線だからこそ撮れた北海道らしい鉄道風景写真では無いかと思います。撮り始めて10年経ちますがここまでハッキリ境界線を撮ったのはちょっと奇跡だったかな。

今回撮った撮影ポイントは東京に戻ってから調べてみると、富良野線の撮影ポイントでは人気がある様でコロナ以前は外国人観光客が観光バスから降りては撮ってSNSにアップしたりしたそうです。

今年はコロナの影響で富良野を訪問している外国人観光客はほぼゼロなのである意味ゆったり撮影出来たのは良かったと思いますが、正直なところあまり外国人観光客に来て欲しくないのと、今後中国人が富良野の土地を買い漁るのでは無いかと報道されているのですがこれ以上富良野の良いイメージを壊して欲しくないのが本音です。

 

 

静寂

f:id:R312street:20200726111305j:image

2020.7.12  根室本線  金山ー東鹿越(北海道空知郡南富良野町

美瑛の丘で撮影(その時の写真は後日アップします)した後はかなやま湖に移動します。

今回は初めてかなやま湖での撮影を選択した理由は東鹿越〜新得間が災害で運休が続いて再開の見込みがほぼ無い事。JR北海道の経営は以前から厳しく廃線候補の筆頭に挙げられています。

後2、3年は大丈夫だろう考えておりましたが、コロナの影響で経営が悪化しているので前倒しで廃止するのでは無いかと思い、今のうちに撮ろうと思った次第です。今回逃すと次は無いと思ったので、天候の事はあまり考えず記憶に刻む事にしました。

国道をひたすら南下します。車を運転するとラジオを聴きたくなったのでHBCラジオにチャンネルを合わせると、北海道日本ハムファイターズ戦の中継が流れていたのでBGM代わりに聴きながらドライブをしますが、兎に角北海道の風景は本当に素晴らしいの一言です。

しかし北海道の道路は単調なので如何しても眠くなってしまいます。少し眠くなって来たので駐車帯に車を停め一旦外に出て一服して気分転換。南富良野町に入り道の駅でおにぎりや温かい食べ物をテイクアウトして、再び車を走らせるとかなやま湖が見えて俄然テンションが上がってきて撮影モードに入ります。

車を降りて湖畔を中心にロケハンして幾つか構図を作りますが、曇っている事もあり空は極力入れず緑の中を駆け抜けるワンシーンを撮ります。

列車の音が聴こえるものの中々列車が現れてくれません。

列車が鉄橋に差し掛かった瞬間にシャッターを切ります。キハ40系一両がすっぽり収まりバックにある木も何か生き生きした表情を魅せてくれます。
f:id:R312street:20200726111310j:image

次の写真はスローシャッターに設定し、列車をぶらして動感のある一枚を切り取ります。

1/30秒でシャッターを切りましたが1/10秒でも良かったのかなーと思いましたし、極端な話1/3で切っても良かったのでは無いかと思ったくらいです。画像を拡大して見ないと列車がぶれたか良く判らない写真になってしまいました。それでも森に包まれた静寂な雰囲気になったのではないかと思います。

朝の時間に霧が有れば理想では無いかと思いますし、秋の紅葉も撮りたくなりますね。きっと撮った暁には凄い写真になるのでは無いかと想像してしまいます。

麦の唄

f:id:R312street:20200726093601j:image
2020.7.12  富良野線  美馬牛ー上富良野(北海道空知郡上富良野町

美瑛の町を車で走らせると田んぼや麦畑がいっぱいに広がり、本州とは全然違う風景に筆者の目を楽しませてくれます。まるで違う国に来たかのように。

今回の北海道遠征で撮影した三日間は場所によって晴れたりどん曇りだったりとお天気に翻弄されてしまい難しい撮影となりました。

上富良野町内を走ると麦畑が何面にも広がっていて尚且つ富良野線の線路も見えるので、ここでの撮影をしようとカメラをセットします。

旭川〜美瑛間は1時間に1本ですが、今回のメインであります美瑛〜富良野間は2時間に1本と閑散としたダイヤになっており撮影スケジュールを綿密に組まないと撮りたい鉄道風景が撮れないと言うものです。

 

ここでは望遠ズームを400ミリに圧縮して、手前にある麦をボカして麦畑と列車とのバランスを考えながら構図を作り列車が通過するのを待ちます。

踏み切りの音が鳴り響き、列車がやって来る音がして来ました。

列車がゆっくり通過した瞬間にバッファがいっぱいになるまでシャッターを切りすぐさまモニターを確認して納得の出来栄えに筆者は大満足です。勿論晴れてくれれば違った表情を引き出す事は出来たのでは無いかと思いますが充分です。

 

 

ラベンダーのかほり

f:id:R312street:20200715012243j:image

2020.7.11  富良野線  西中ー中富良野(北海道空知郡中富良野町)

前回、富良野を訪れたのは2000年の夏。

あれから20年が経ったが、今年は美瑛・富良野の鉄道風景写真を撮りに行きました。

朝一番の飛行機の旭川行きを予約しましたが、コロナ禍の影響で欠航になり11時過ぎのフライトに予約を変更するなど撮影プランの変更をせざるを得ませんでした。

朝一番の飛行機が動いていれば、「ファーム富田」でラベンダーと列車の組み合わせを何パターンか撮って午後の時間からはロケハンしながら撮影する事も考えてはいたのですが、いかんせん不可抗力な事態が発生してしまいましたので・・・

13時前に旭川空港に到着、車を借りるのに到着から1時間近くかかり14時前に出発して、最初の撮影ポイントである「ファーム富田」に移動。45分くらいで着きますが思った以上に駐車場が混んでいて奥まで行きましたが、ラベンダー畑が近い所に止めて早速レンズを装着してロケハンを開始します。

車を降りた瞬間からラベンダーの香りが漂ってきて何か身体がリフレッシュした気分になります。

午後が順光ですが15時過ぎからラベンダー畑にも影が出てしまい、ポジションを変えながら構図を作っていきますが如何しても車が写ってしまいますがこればかりは仕方がありません。

踏み切りの音が微かに聴こえて一両の列車が通過したところをワンカットして、北海道での撮影がスタートしました。

「ファーム富田」を後にして田んぼや麦畑を眺めながらドライブ。何気に良さそうなポイントを見つけたのですが後日アップしようと思います。

 

 

気分は梅雨明け宣言

f:id:R312street:20200717195938j:image

2015.7.19  関東鉄道常総線  三妻ー南石下(茨城県常総市

関東の梅雨明けが遅れているとの事で、いつ梅雨が明けるのか調べたら7月29日ではないかとの事。

これだけ長雨が続き、本当にいい加減にしてくれと思うがこればかりは仕方がない様な気もする。

何かモヤモヤしている日々が続いているので何かスカッとした夏らしい写真は無いかと調べたらありましたよ(笑)

5年前の丁度今頃に撮影した写真が。

梅雨明け宣言した後に行ったのですが、最高気温が35°くらいの猛暑日だったのをハッキリ覚えています。

三妻駅から撮影ポイントに向かって行く途中から汗が吹き出して到着した時には結構ヘロヘロにだった事を昨日のように覚えています。

アグリロードと呼ばれる撮影ポイントに到着したら、緑いっぱいに広がる田んぼが迎えてくれました。

これ程田んぼがいっぱい広がっている撮影ポイントは関東でも中々ありません。

田んぼの側に行くと筑波山と列車も撮る事は出来ますが、ここでは田んぼの緑をいっぱいに表現した方が絵になると判断してアグリロードから撮影してゆっくり走る1両の普通列車をパチリ!

雲が少しあったもののスカッとした青空に梅雨が明けたのを実感したものです。

梅雨明け宣言は今月末との事ですが、下手をしたら梅雨明け宣言が無いまま本格的な夏を迎えるような気がしてなりません。