赤い屋根のある風景
ばんえつ物語の撮影を終えて機材を片付けて磐越道に乗り福島県に移動します。
さすがに日も暮れて夜のドライブになります。
夜の片側1車線の高速道路の運転は結構緊張しますし反対側から来る車がハンドル操作を誤ってこちら側に来るのかヒヤヒヤです。
新潟と福島の県境は長いトンネルが多いから余計に大変です。
そうこうしているうちに会津坂下インターを通過して国道252号に入りますが夕食を済ませていなかったのでコンビニに寄って惣菜やビールを購入。
再び国道252号に戻りますが道中は街灯も無く真っ暗な夜道を進みます。
東京の幹線道路とは違い前後を走る車が殆ど無い為か何か心細い。
会津坂下町・柳津町を抜けて三島町にある宿に到着し早速温泉に浸かりSL撮影の疲れを癒す。
朝5時過ぎに起きて最初の撮影で只見川第一橋梁が見えるポイントに行くがこの日は曇りで霧も出るのではと期待したが全く無くて撮りたいイメージとは遠かった。
すぐに下山して只見川第三橋梁のある撮影ポイントに向かいます。
何度も行ったことがあるポイントなので少し発想を変えて撮影します。
2019.8.19 只見線 会津宮下〜早戸(福島県大沼郡三島町)
森を全面に押し出して列車をスローシャッターで切った一枚。
1枚目は少し構図が甘かったのですが2枚目は良かったと思いますが列車の色が緑色のラッピング車両だったとは想定外でした(笑)
全体が緑というのも悪くは無いがやっぱり紅葉の時期に撮るのが一番だと思いますが好みの問題でしょうか。
この後は只見川第二橋梁のポイントに向かいます。
晴れていれば完全に逆光ですが曇ってはいるものの雲の表情が良かったので広角レンズでパチリ。
2019.8.19 只見線 会津桧原〜会津宮下(福島県大沼郡三島町)
風も無く川に水鏡があり静かな朝を迎えた感じです。
列車の存在感があまり無いのですがお盆を過ぎてうろこ雲を見ると夏が終わりに近づき初秋の気配を実感した瞬間でしょうか。
こうして季節は確実に進んで行くのですね。
次の列車まで4時間以上あるので行った事のない撮影ポイントや過去に行った事のあるところも含めてロケハンします。
くねくねした山道を走ったりダート道を走ったりと楽しいロケハンとなったが、会津の文化を切り取りたかったのも只見線を撮りに来た理由の一つであるのは間違いありません。
午後最初の列車は国道252号から外れてヘアピンカーブが連続する山道を抜けて更にダート道を進んでいきますが途中から急坂になるので無理をせずに車が一台止まれる駐車スペースに車を置いて撮影ポイントに向かいます。
そこからの絶景はやはり格別でしたが、晴れたり曇ったりの天気に翻弄されてカメラの露出の設定に悩まされます。
2019.8.19 只見線 会津中川〜会津川口(福島県大沼郡金山町)
結局のところ晴れないまま列車が来てしまったが相変わらずの絶景なのは間違いありません。
前回撮影した時は前日に雨が降った影響で川の色が土色でしたが今回は川の色が綺麗だったのでホッとしています。
筆者は赤い屋根のある家を見ると会津に来たのを実感します。
山口や島根にも赤い石州瓦の文化があって似ているとは思いますが奥会津と呼ばれる地域だけあって冬は豪雪地帯の為、瓦の屋根では無く角度が急な瓦の無い屋根になっています。
雪の重みで家が崩れない構造なのでしょうね。
今度は別の撮影ポイントに移動します。
国道から橋を渡りそしてダート道を進むと先程の写真とは違いますが中々の景色です。
2019.8.19 只見線 会津中川〜会津川口(福島県大沼郡金山町)
ゆっくりと行く普通列車、やっぱり赤い屋根のある家って良いと思いますしスローライフな時間を感じます。
一度は撮りたかったポイントだったので大満足です!
今回の夏休みはSLばんえつ物語と只見線を撮影して参りましたが充実した撮影だったと思います。
今までは晩春や初秋に行く事が多かったのですが、夏の季節の鉄道風景を撮ることが出来て良かったですし何よりも新しい出会いがあった事に感謝をせずにはいられません。