Railwayに想いをこめて

ファインダーから始まる一期一会の物語

早い春を探して

今回は2月2日に「いずっぱこ」で撮影したお話です。

以前ネットで「いずっぱこ」で富士山バックを俯瞰撮影出来る場所があるとのことで、実際に筆者も撮りたい気持ちに駆られ行ってまいりました。

井の頭線・山手線・東海道線を乗り継ぎ三島に向かいます。

道中は雲一つない快晴で撮影に期待が膨らみます。しかし、熱海で浜松行きに乗り換え函南付近を走行中に空を見上げると雲が出ておりちょっぴり不安になります。

三島駅に到着して「いずっぱこ」に乗り換えて田京駅に向かいますが、不安は的中して富士山は雲に隠れ気味です。

車内から眺めると大場の有名撮影ポイントには何人かの撮影者がいたのですが、お昼過ぎに順光になる頃にはごった返したのは間違いないでしょう。筆者も田京で撮影が終わったら大場のポイントで撮るプランを決めていたのですが富士山の状況を見ると撮影プランの変更はせざるを得ない状況です。

 

田京駅に到着して急坂を登ること20分くらいで撮影ポイントの高台に到着し、挨拶をしてカメラと三脚をセットして列車を待ちます。f:id:R312street:20200215153752j:image
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2020.2.2 伊豆箱根鉄道駿豆線  伊豆長岡-田京(静岡県伊豆の国市

撮影した当日の西伊豆の天気は晴れたり曇ったりで気温が高く雲が多くなる予報でしたので、ある程度仕方がないのはありますがちょっとテンションが下がります。

雲が少しずつ下がって来たのですが富士山の山頂は雲に隠れたらまま「踊り子」が通過します。

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残念ながら今回は「名峰への憧れ」のタイトルを付ける事が出来ませんでした(笑)

それでも景色は中々でし185系修善寺運用は残るのでまたリベンジしたいところです。

 

この後も富士山の周りは雲に隠れる予報でしたので現場を後にして、田京駅に向かう途中の公園で梅が咲いている木を発見します。

カメラを構えると面白そうな写真が撮れそうなので、小春日和をイメージしたプランに変更して納得がいくまで撮影を続けます。

先ずは三脚をセットしてスローシャッターで列車をぶらします。

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まだ青空が見えなかったのですが、何気に旅情感があって良いですね。何か心を動かすものがあるのは筆者だけでしょうか?

今年の冬は暖冬だったせいか梅の開花も早い様に感じます。車内から眺めると梅の花が開花している木がポツポツあったので富士山が駄目だった時のセカンドプランで考えていましたが田京駅の近くの公園はノーマークでした。

今度は線路際に場所を移して梅の花をもっと強調しようと構図を練ります。

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晴れてくれたら良い一枚が撮れそうな予感がしますね。この時期に梅の花を見ると春が近づいて来たのを実感しますね。

 

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時間が経つにつれて待望の青空が見えていよいよテンションが上がります。

太陽が出て来ていよいよ本番の「踊り子」の撮影を迎えます。踏み切りの音が鳴り響き太陽が眩しいのですがその瞬間がやって来ました。

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やっと納得の一枚を撮る事が出来ました。太陽の光条線を入れてちょっとアートっぽく表現しましたが小春日和感と梅の花の生き生き感があって良いですね。これで曇りのままだったらどうしようかと思いましたがホッとしたのは言うまでもありません。

 

富士山の撮影が上手く行かなかった時はどうしようかと思いましたが、思わぬ出会いで小春日和を表現出来たのはちょっと奇跡に近い感じですし梅の花に感謝の気持ちでいっぱいです。