Railwayに想いをこめて

ファインダーから始まる一期一会の物語

紅葉と湖と列車と

東北の紅葉撮影記の最終日の朝を迎えました。

大曲駅前のホテルをチェックアウトして北上線の撮影ポイントに向かいます。天気予報では晴れの予報でしたが残念ながらどん曇りのままでした。

国道13号線をひた走り横手市内を抜けて国道107号線を北上方向に向かいますが朝ちょっと遅めに出発したせいか交通量がそこそこあり横手市内を抜けるまでノロノロ運転を強いられます。

下手をすると列車の撮影に間に合わない恐れがあったので少し気持ちが焦ります。北上線はローカル線で朝は始発から4回撮るチャンスはありますが、これが昼になると4時間近く列車が来ないから撮影効率が決してよろしく無い路線です。

 

列車が通過する10分前に何とか撮影ポイントに到着してカメラをセットして列車が来るのを待ちます。肝心の紅葉の色付きはまずまずと言ったところでしょうか。

f:id:R312street:20191110192933j:image

2019.10.29 北上線  黒沢〜小松川秋田県横手市

秋田県岩手県の境にある国道107号線の第八黒沢川橋梁のポイントです。以前も撮影した事がありますがその時は紅葉があまり色づいておらずガッカリした記憶がありますが、何とか撮る事が出来て良かったです。

強いて言うなら列車は2両では無く1両の方が構図のバランスを考えるとしっくり来るように思います。

列車の後ろに杉があるのが少し残念ではありますが良しとしましょう(笑)

 

次の列車まで1時間半あるので一旦仮眠を取り第六黒沢川橋梁でカメラをセットします。

f:id:R312street:20191110193704j:image

今度こそ1両と思っていたのですが4両(2両は回送扱い)でやって来ました。紅葉と列車がマッチしていて良いですね。

 

次の列車まで4時間近くあります。ここから先はロケハンに時間を費やします。ほっとゆだ駅近くの駐車スペースに車を置いて何か良いポイントを探します。

北上線の定番撮影ポイントと言えば錦秋湖と赤いトラス橋ですが、新緑の時は水がいっぱい貯まっていて最高の時季ですが過去に紅葉の季節の時に撮影をした事がありますが赤いトラス橋の周りは水が少なく残念だった記憶があります。

今回は時間がいっぱいあるので定番撮影ポイント以外に何か無いか探します。もう一つの定番ポイントであるほっとゆだ駅近くの錦秋湖の橋梁をロケハンしましたが晴れの日だと良い写真が撮れそうですがどん雲りのままですしこのまま撮影しても意味がないと判断してパスして、他に何か無いか探します。

ほっとゆだ駅近くの橋を歩いていたら真っ赤な木を発見します。構図的に面白い一枚が撮れるのではないかと判断してカメラをセットします。

f:id:R312street:20191110201642j:image

2019.10.29 北上線  ゆだ錦秋湖ほっとゆだ岩手県和賀郡西和賀町

真っ赤に染まった木と水鏡気味の錦秋湖と列車。三日目の最大のハイライトではないかと思います。晴れてくれば良かったのですが贅沢を言うのはやめておきましょう(笑)

この後は北上行きの列車が通過するので急いで別のポイントに駆け足で移動します。踏み切りの音が微かに聞こえてきました。急いで三脚をセットして構図を作ります。

f:id:R312street:20191110202944j:image

水鏡がある鉄道写真って良いですね。この日は不気味なくらい風が無くて(笑)

紅葉の全体的な色付きはまだまだかなと思いますが所々色づいており晩秋を実感します。

 

今回は東北の晩秋の写真を撮って参りましたが色々な出会いがあり楽しいお話があったりと充実した撮影旅行だった事に感謝です。