Railwayに想いをこめて

ファインダーから始まる一期一会の物語

でかける人を、ほほえむ人へ

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2020.6.23  西武新宿線  花小金井ー小平(東京都小平市

中央線沿線に住んでいる筆者にとって、西武新宿線は距離的に近いが何故か撮影する機会が無く遠い存在です。

梅雨時で中途半端な天気と言うのもあって、西武新宿線を撮ろうと花小金井駅から歩いて20分程にある昭和病院の直ぐそばにあるS字カーブのポイントで撮影しました。

先ずはオーソドックスにS字カーブを駆け抜ける電車をワンカットします。

初めて行ったポイントですが電柱の処理や、車両によってはパンタグラフが先頭車に装備されると構図の作り方によってはパンタグラフがカットしたりするなど、案外難しい撮影ポイントです

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自分の中で西武鉄道の電車のイメージは黄色い車両でした。90年代に入り少しずつ新しい車両はデビューしていくのですが、何れも地味で何か陰湿な感じがして仕方がありませんでした。

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今日のメインカットです。

新生西武グループのイメージリーダーとして2008年に登場した30000系は、それまでの地味で暗いイメージを持った西武鉄道を生まれ変わらせてくれるのではないかと期待したものです。

少し丸くなり愛嬌のある車両のデザイン、テールライトやヘッドライトの配置を見ると何か微笑みを感じているのは自分だけではないと思います。

青とライトグリーンのグラデーションが絶妙で「でかける人を、ほほえむ人へ」のキャッチコピーに相応しい車両だと思いますし、2000年以降にデビューしたJRや私鉄の中でデザインは間違いなく一番では無いかと思います。

 

西武鉄道天皇として君臨した堤義明インサイダー取引で逮捕され表舞台から姿を消してから十数年の年月が経ちます。

みずほ銀行の副頭取だった後藤高志が西武ホールディングスの社長に就任してからは堤色の一掃に相当苦労されて来たと思います。

新経営対堤家の株主訴訟やサーベラスとの株主総会でのスッタモンダがあったりと何かとお騒がせな印象があります。

本業の鉄道部門もあまり芳しくは無かったがそれ以上に採算の取れていない不動産。特にスキー場やホテル・ゴルフ場を一気に売却をしてスリム化したのはご存知では無いかと思います。

以前苗場スキー場に遊びに行った際に苗場プリンスホテルに宿泊した事はありますが、何か時代から取り残されて陳腐感が印象に残った記憶にありその時はもう苗場で滑る事は無いのでは思ったものです。

いま考えたらプリンスホテル自体もバブル景気から手広くし過ぎた為に体力を奪われ、既存ホテルのリニューアル等に投資する余力が無かったのかもしれません。

個人的にはバブル景気の象徴で紀尾井町にあった赤坂プリンスホテルが無くなったのはショックでした。今はガーデンテラス紀尾井町に生まれ変わりプリンスホテルも数フロアを借りて営業しているとの事ですがバブル景気を知っているものとしては寂しいのは間違いありません。

現経営陣になってから少しずつイメージが変わって来た西武鉄道ですが、陳腐化した駅が結構あるのでそろそろリニューアルに取り組んでもらい明るくて使い勝手の良い駅に生まれ変わってくれると良いですね。